多摩エリア在住のｋさん、住み慣れたマンションをお子様夫婦に譲るためにリフォームを計画しました。

このころの建築は高さが1800が標準でした。

今回のリフォームの難解の一つ「お風呂」。これが「バスルーム」という言葉が似合う浴室に変わることができるでしょうか？

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱりだめかも！

「お風呂」は脱衣所がなく、カーテンレールで仕切りをしていました。

床も長年の疲れでギシギシなっていました。

長年、家族の食事をつくってきたキッチンに「ご苦労様でした。」

既存の床にコルクが張っていたのをそのままにしてフローリング仕上げを計画しました。

ちょっと床鳴りの危険がありましたが、階下に音の影響と、これからの近所付き合いを考えて、少しでも音の吸収を助けてくれるコルクの床を生かすことにしました。

「お風呂」は給湯器をベランダに出すことに・・。この際追い炊きもできるようにします。

トイレスペースがどうしても狭いのでこまりました。

間仕切りをとってしまった所

こちらは今度書斎になるところ。天袋部分が圧迫感を感じさせていたのでとってしまいました。

材木の搬入も長いものは窓からと・・・工事は大変です。

床鳴り部分を解体して床を直してそれと同時に配線工事も完了させます。

給湯器の配管を床下にコロガシ配管としてベランダまでのばしていきます。

壁はコンクリートの直にベニヤを張り付けていてところどころべコベコでした。

ベランダの防水層をキズつけないために配管の貫通は床から少し立ち上げます。

既存洗面部分。

給水配管がさびていてもう少しで水漏れとなりそうでした。

リフォーム完工です。！

リビングからキッチンを望む！今回はキッチンを対面式に位置変更して取り付けました。

最近はキッチンの存在が変わってきています。

孤立する空間からリビングとの一体の空間へ・・・。

壁は無機質なクロス、天井はコンクリートにペイントで仕上げて天井高さを確保しました。

梁の存在が奥行きという空間によって消されているのが分かります。

このドアの入り口は以前は押入れであった部分。

出入り口を変えることにより独立性を持たせています。

床材は濃いダークブラウンのフローリングを使用しました。出来上がるまで狭く感じるか不安でしたが、反対に重厚間がでて、いい仕上がりになりました。

開口部はブラインドで光をコントロールしています。

天井にはライティングレールを取り付けリモコンでのコントロールも可能です。

間仕切りを思い切って取り払い大きな空間を取ることによって、独立性はなくなりますが、家族をいつも感じられる空間にもなります。

どちらも表裏一体。大事なことですが家庭の核家族化がすすみ、少子化も進む現代では少しでも家族とのコミュニケーションをとれる空間が大切になっていくことでしょう。

部屋の中の緑はココロを癒してくれる存在です。

エアコンも一台でこの空間OKです！

玄関まわりは大事な空間です。外から家に戻ってきて家族に迎えられる空間でもあり、来客に家の雰囲気を感じさせる空間でもあります。

奥行きを感じさせるためにドアは基本的にガラス入りのドアを使います。

ここは洗面横の配管スペースを囲ってしまい。使うことはないと思うのですが、配管掃除用のキャップを取り付け、もったいないので棚板で空間を演出できるようにしました。

狭かったトイレ空間はタンクのない便器で足元空間を確保して、配管スペースを囲ってしまい、便器後方配管が直接見えないように収納を造作して配管を見えないようにしました。

玄関横の洗面台空間。

隣に洗濯機置き場を新設。今までは浴室に配管を出して使っていたそうです。

ちなみにこれはイナックスの洗面器。洗面の下の台は木製で塗装をしてからとりつけました。

脱衣室・トイレ空間を思い切って一体にして狭さを解消しました。

人工大理石調の浴槽は以前は９０センチしか入らなかった場所でしたが、給湯器を外に出したことにより１２０センチの浴槽を入れることができました。

壁と配管スペースは鏡面素材のパネルで施工して掃除にも対処しました。

床は防水をしてから嵩上げをしてタイルを施工。

天井バスリブも新規に、照明器具は目線に光が入らないものを使用しました。

どうでしょう？「お風呂」から「バスルーム」に変身できたでしょうか？

書斎は天井部分を一部取り外したことにより広く落ち着いた空間に仕上がりました。

ステンレス天板のコンロ

カッコいいですな〜。

なんともシンプルな流し。

調味料がぎっしりと、キレイですね。

背面の調理台スペースの収納はいろんなものがたくさん収納できる。

換気扇の配管はマンションにありがちな変な所に穴があっていつも排気の収まりには苦労させられる。

ライティングレールは効果的に使うとそれだけで雰囲気を変えることができる優れものです。

写真でここまで変わっているということは、実際はもっと以前と変わっています。

もちろんこれは次世代のお客様との打ち合わせの中から出てきた発想であり万人に当てはまるものではありません。

しかしながら創造することは楽しいものです・・・・・。