浴室・バスルームリフォーム1

戻る

車椅子に配慮したバリアフリーリフォーム

(浴室・洗面・トイレ・廊下)

 

玄関のこのちょっとした見切り材の段差も車椅子にとってはバリアーとなります。

洗面入口・トイレ入口・キッチン入口が集まるコーナーは車椅子には狭く移動しにくい空間でした。

 


以前の木造住宅には開口部の枠は4方向、鴨居・敷居・両方立ての割合でついている場合が多く、敷居の段差がバリアフリーの障害になています。


工事開始!

浴室のタイルを解体していきます。

柱などがむき出しになった所。

予期しない事態!

窓の脇の通し柱が腐っていました!NO!


やっぱり土台も腐っていました。

在来工法浴室は80パーセント土台まわりが腐っています。

窓まわりも腐っていたので急遽補強・改修です。


   

天井に切り込みを入れます。「ほこりが・・・!」

「よいしょっと!」


トイレ内部も解体して床から直していきます。

玄関正面階段まわりです。この脇の6畳の部屋にベッドルームがあります。

通し柱を補強して新しい窓を取り付けた浴室。

工具や材料がところ狭しで作業も大変です。

以前は階段横に小さなドアがありましたが、この際収納を大きくして出し入れがしやすいように玄関側にドアを造ります。

すでに玄関廊下部分は床フローリングを敷き終わり・・。


新しい枠まわり・洗面・トイレ部分です。

真ん中に見える枠はトイレ・洗面の入口の枠を30センチほど横にずらして開口部を広く取りました。

 

 

最近の枠は出来合いのプリントタイプの物が多いのですがここは他の枠材がラワン材のためバランスを考えて同じ素材にしました。

階段横の収納はこんなに広くなりました。

トイレも仮置きです。工事が期間が長いのでトイレの改修も大変です。

洗面に壁パネルを施工したところ・!「なんじゃこりゃ!?」

 


完工です!

完全に敷居を取ってフラットになった床部分。

階段収納に大きな両開きドアをつけました。

洗面に続く車椅子動線部分。通路幅を広く取り通行に楽なカタチに改装。

 

キッチン入口までフローリングをバリアフリーにして、開口部は引き戸に替えました、明り取りのためにドアにはガラスを入れています。

トイレ入口です。以前はトイレが開き戸でしたが、引き戸に替えて、車椅子でも回転が出来るように柱を移動して通路を広くとりました。

引き戸上部をご覧ください。引き戸のヒキシロがなかったため、階段開口部に引くようにしてしまいました。

ちょっと分かりにくいですが引き手は上から下まで建具に溝をつけることで手の位置が異なる場合でも引けるようにしています。


洗面入口だけはどうしても固定の建具をつけると動きが悪くなりそうだったのでアコーディオンにしました。

引き戸を引くとこんな感じです。本当に広くなりました。

トイレ内部の車椅子が入るため小物は最小限にしました。


洗面です。広さが限られているため、洗濯機の横に洗面をつける方法しかありませんでした。車椅子での使用をしたいため、懐が必要です。

そこでさっきの変な出っ張りの登場です。洗面器を前に出すことにより車椅子のまま入り込むことが出来ます

市販の化粧台セットでは幅が600Wに対応しているものがないためこのように工夫しなければなりません。


浴室入口も段差がなく引き戸仕様で楽になりました。


実際に使用する人によって異なる高さや幅、力など。とても学習したマニュアルだけでは決して結論が出ない、『その人にあったバリアフリーリフォーム』はヒヤリングと現場から生まれるリフォームでした。便利な社会になりましたが『自分の力』で『自立』をすることの手助けにはまだまだ便利ではないようです・・・。

 


仕様商品
トイレ・周辺機器・浴室
施工金額
TOTO
松下電工
350万円

介護保険における住宅改修について 介護保険制度について
利用手続きの流れ 制度の内容
介護保険制度の説明支援対象となる住宅改修 の内容 サービスの種類
  利用手続きの流れ

戻る